離婚前にすること一覧|時期別チェックリスト
準備を始めるとき
- □ 安全に相談できる連絡先と連絡方法を確保する
- □ 自分が使えるお金と、夫婦それぞれの収入を確認する
- □ 毎月の生活費と借入れの返済額を書き出す
- □ 預貯金・保険・不動産・ローンなどの財産と負債を一覧にする
- □ 離婚を考えた経緯を日付順にまとめる
別居する前
- □ 自宅に残る案と転居する案について、費用と生活への影響を比較する
- □ 契約・引っ越しの初期費用と、当面の生活費を計算する
- □ 子どもの通園・通学、送迎、通院、預け先を確認する
- □ 婚姻費用の請求方法と、支払いまでの生活費を相談する
- □ 手元の書類や記録を、安全かつ適法な範囲で保管する
離婚条件に合意する前・離婚届を出す前
- □ 財産分与、住まい、負債について未確認の問題を整理する
- □ 子どもの暮らす場所、日常の世話、親権について確認する
- □ 養育費の金額・支払日・方法・期間などを確認する
- □ 親子交流の方法を、子どもの利益と安全を踏まえて検討する
- □ 合意を書面に残す方法と、未払いへの備えを確認する
- □ 戸籍・氏、健康保険、年金、住所変更など、離婚後の手続きを調べる
これは一律の必須条件ではなく、確認漏れを減らすための目安です。暴力や脅迫などの危険がある場合は、資料集めや話合いより安全確保を優先してください。
1.お金の準備|生活費と財産を分けて整理する
生活費は「今使えるお金」「毎月入るお金」「毎月出るお金」「最初だけ必要なお金」の四つに分けます。家賃、食費、光熱費、通信費、教育費に加え、引っ越しや賃貸契約の費用も計算しましょう。
支払いが決まっていない婚姻費用・養育費や、受給条件を確認していない手当は、確実な収入として計算しないようにします。仕事や住居の確保に時間がかかる場合は、その間の生活費も相談事項になります。
別居中の生活費と、離婚後の養育費は区別して確認します。婚姻費用について話合いができない場合などには、家庭裁判所の調停・審判を利用する方法があります。
財産については、名義だけで判断せず、取得時期と資金の出所を確認します。婚姻中に夫婦の協力で築いた財産は、夫名義でも財産分与の対象となる場合があります。借入れは名義・使途・残高を整理し、分担を一律に決めつけないことが大切です。
2.必要書類の準備|相談に持参する資料の一覧
| 確認したいこと | 手元にあればまとめたい資料 |
|---|---|
| 収入 | 給与明細、源泉徴収票、確定申告書、課税証明書 |
| 預貯金・投資 | 通帳、残高・取引履歴、証券口座の資料 |
| 保険 | 保険証券、解約返戻金が分かる資料 |
| 自宅・住宅ローン | 登記事項、ローン残高・返済予定表 |
| その他の負債 | 借入先、契約名義、残高と返済額の資料 |
| 子どもの生活 | 通園・通学、送迎、通院、教育費のメモ |
| 夫婦間の経緯 | 日付順のメモ、手元のメッセージや振込記録など |
この一覧は相談用の目安です。離婚届や裁判所の手続きに必要な正式書類とは異なります。戸籍などの取得が必要か、コピーでよいかは相談先の案内を確認してください。
資料がない場合は、所在や分かっている範囲をメモするだけでも構いません。他人のアカウントへの無断ログインや、危険を伴う資料集めは避けましょう。
3.子どもがいる場合|親権だけでなく日々の暮らしを考える
現在だれが送迎・食事・通院を担っているか、転居で学校や保育園が変わるか、仕事と育児をどう両立するかを具体的に整理します。子どもに親を選ばせたり、相手への伝言を頼んだりして、夫婦の問題を背負わせないようにしましょう。
2026年4月1日施行の改正法により、離婚後の親権などのルールが見直されています。親権の扱いと、子どもがどこで暮らし、だれが日常の世話をするかは、関連する問題として具体的に確認してください。子どもを伴う転居や安全への不安がある場合は、事情に応じた対応を相談しましょう。
4.住まいの準備|離婚前に家を出るべきか迷ったら
夫名義の家だからという理由だけで、必ず直ちに退去するとは一律に決まりません。所有名義、共有者、住宅ローン、当面の費用負担を確認し、自宅に残る案と転居する案を比較します。相手に家を出てほしい場合も、その希望だけで退去を強制できるとは限りません。
転居を考える場合は、家賃だけでなく、契約費用、通勤・通学、子どもの預け先、相談先との連絡方法を確認します。
関連:離婚前に家を出るべき?
5.離婚前に避けたい行動
- 相手との話合いが危険な状況で、二人だけで解決しようとする
- 内容が分からない合意書に署名する
- 財産を隠したり、相手のアカウントへ無断でログインしたりする
- 子どもを夫婦の争いに巻き込む
- 離婚届を出せば、お金や住まいの問題も解決すると思い込む
準備の目的は、離婚を急ぐことではなく、自分と子どもの生活について判断する材料をそろえることです。迷ったら、相手に伝える前に相談する方法もあります。
相談前にまとめる離婚準備メモ
- 今の状況:同居・別居、仕事、子どもの年齢、急いで困っていること
- 生活の希望:住まい、仕事、子どもの学校について守りたいこと
- 分かっている情報:収入、支出、預貯金、不動産、借入れ
- 分からないこと:財産の所在、相手の収入、必要な手続き
- 最初に聞きたいこと:別居の時期、生活費、子ども、費用など
「分からないこと」が残っていても相談できます。相談の最後に、次にすること、追加資料、再相談の時期を確認しましょう。
関連:離婚相談で聞くこと7つ
離婚前の準備でよくある質問
離婚前の準備は何から始めればよいですか?
まず安全と当面の生活費・住まいを確認します。そのうえで、財産と必要書類、子どもの生活、相談事項を整理します。危険がある場合は、チェックリストの順番より安全確保を優先してください。
専業主婦で収入がなくても準備できますか?
できます。現在使えるお金と支出を確認し、別居中の婚姻費用、仕事、住まい、利用できる支援を相談します。受給や支払いが未確定のお金を前提にしないようにしましょう。
資料が全部そろうまで弁護士への相談を待つべきですか?
待つ必要はありません。現在分かることと、確認できていないことを伝えてください。相手の収入や財産の資料がない場合の進め方も相談できます。
離婚を決めていなくても相談できますか?
離婚するか迷っている段階でも、今の生活と別居・離婚後の生活を比較し、当面すべきことを相談できます。準備を始めたからといって、すぐに離婚する必要はありません。
離婚届を出す前にお金の条件を決める必要がありますか?
離婚成立後に請求できる事項もありますが、後から合意できるとは限りません。財産分与、養育費、住まいなどの未解決事項と、書面に残す方法、期限を、提出前に確認しましょう。
離婚を決める前でも相談できます
何を優先するか迷うときは、今困っていることを一つ伝えるところから始められます。資料や気持ちが全部整理できていなくても構いません。
参考情報
CONSULTATION
離婚を決める前でも相談できます
今の状況で何を優先すべきか、どの資料が必要かを一緒に整理します。相談フォームには、わかる範囲だけをご記入ください。
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